腰はなぜ捻ってはいけないのか?



腰を捻ると壊れます。なぜなら捻るのに適した構造をしていないからです。
上の図を見てわかる通り、腰椎の回旋は左右にわずか5度。
そして、腰椎は伸展するのも比較的苦手なようです。

胸椎はその分、回旋や伸展は比較的得意なようで、腰椎が苦手な動きをカバーしているのです。

このように脊柱は構造されているにも関わらず、腰をひねって怪我をしてしまうのは何故か!?


答えの1つに、現代人は胸椎が硬すぎる!
筋力が無さすぎる!
というのが挙げられます。


現代人は猫背生活、そして運動不足・・・



以前の記事でもお伝えしましたが、現代人はその生活の9割が猫背で過ごしていると言われます。

デスクワーク、スマホ・・・

このような生活では胸椎は伸展しにくいし、硬くなり、伸展筋力もどんどん低下していきます。

また草原を走り回っていた原始時代と違い、現代人は脊柱(胸椎)を回旋させる機会がほぼありません。

最大可動域まで胸椎を使っているのは、トップアスリートくらいではないでしょうか!?


急な動作でぎっくり腰に・・・



現代人が、胸椎が本来持っている機能を活かしきれていないのはご理解いただけましたでしょうか?

そんな中、久しぶりの体操で背骨を反ったらバキっ!いててて・・・

これは胸椎が伸展しないため、腰椎の過度な前弯が働き、腰を痛めてしまっています。


また、知人に後ろから呼び止められ、振り返った瞬間にバキっ!あててて・・・

明らかに胸椎の回旋可動域不足・・・

本来捻るのに適していない腰椎が頑張ってしまった結果ですね。


関節が本来持つ構造・機能を再認識し、患者さんに正しい動作の助言や、トレーニング指導ができれば、腰痛予防に良いですよね(^^)


本日もブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。