サンダルばかり履いていると、腰痛になる!?


梅雨が明け、いよいよ本格的に夏到来!!
ですね!(少し前か・・・)
私は暑がりのくせに、「夏大好き人間」です(^^)
理由は「ビールが美味しい!!」
これに尽きます(笑)

ただ全国各地で熱中症で倒れ、救急車で搬送される人が増えていますので、きちんと水分を摂らないとダメですね・・・
(ちなみにビールなどアルコール類を飲んでも「水分摂取」にはなっていませんよ!アルコールは利尿作用が強く、身体の水分はドンドン失われます!暑い時期の飲み会などでは、普段以上に「水分」も同時に摂取して下さいね!)


少し話が逸れてしまいましたが、そんな夏本番には「サンダル」が大活躍することと思いますが、ここに大きな落とし穴が・・・
サンダルによって、腰痛など身体の不調を訴える方が多いので要注意!です。

次の項では、なぜサンダルで腰痛などの不調が生じるのか!?
について説明していきたいと思います。


サンダルを履くと、足裏や足首に余計なチカラが入りやすい!



人間は歩いて移動する動物です。
身体にどこか不調のない「正常な歩行」
では、局所的にどこかが力むことなく、スムーズに楽に歩けるようにできています。

ところでサンダルやスリッパって脱げやすくないですか?

サンダルやスリッパを履いて歩く時、意識したことがある方もいるかもしれませんが、大半は無意識に「履物が脱げないように足指を曲げて踏ん張ったり、脛の前の筋肉を使って、不自然に足首を上に反らしたり」
意外と身体が余計な努力を強いられて歩いていることが多いのです。

そうすると何が起きてくると思いますか?


筋膜が引っ張られて歪みが生じる!



履物が脱げないようにと、過剰に足指が頑張る状態が続くと・・・
まずは足裏が硬くなり、そこからアキレス腱が引っ張られ、ふくらはぎが引っ張られ、お尻・腰・背中の筋膜が引っ張られることが非常に多いです。

そのため、腰痛などにも関連してきます。

このスーパーフィシャル・バックラインと呼ばれる筋肉は、背中を通って頭まで繋がっているため、腰痛だけにとどまらず、
頭痛になったり、顎関節症など噛み合わせの問題にまで発展することも珍しくありません。



スーパーフィシャル・バックライン
(足裏から頭まで繋がっている筋膜)

また、履物が脱げないようにと、脛の前の筋肉(前脛骨筋)などを使って、足首を反らす状態が強いられると、

まず脛の前の筋肉が硬くなりますが、連結している腰の前についている大腰筋、そこから呼吸に大切な横隔膜を介し、首の前面まで繋がっている筋膜全体が引っ張られ、歪むことがあります。

そうすると、腰痛だけでなく首の痛みや、ひどいときには「なんとなく呼吸がしにくい」といった症状が出ることもあるのです。



ディープ・フロントライン
(脛の前面〜首の前面まで繋がっている筋膜)


まとめ


上述したように、
「なんか足裏や足首が疲れるなぁ〜!」といった感覚から始まり、しまいには歪みが全身的に波及することもあります。

そうなる前に是非対策を練ってくださいね!

ちなみに先日「脚の疲れが取れない」という患者様がいらっしゃいましたが、
家の中のスリッパを辞めるよう助言したところ、ほぼ脚の症状はなくなったそうです。
経営的には苦しいですが、喜んでいただけだのでまあ、オッケー!です(笑)

施術によって痛みが取れても、再発するようでは意味がありません。
治療家の仕事は、
「身体の歪みはどこから来ているのか」
患者さんと一緒に探すことなんじゃないか、と思います。

いつか偉い治療家の先生が、
「治療なんて二の次だ!」
とおっしゃっていましたが、こういうことを指しておられるのかな?
と感じています。


何かの参考になればと思います。

本日もブログをお読みいただき、ありがとうございました。