腰痛では、痛い部位と反対側の足を診よ!


お待ちどおさまです!
新しいブログの完成です!

いやーほんとに熱いですね!
本来なら、梅雨が先月下旬に明けて、これから夏本番!て感じなんでしょうが、相当前から「夏本番」が続いている感じがします・・・。
暑さのピークは越えた、なんて情報も聞きましたが、ピーク超えてないっすよね?(⌒-⌒; )

8月終わっても9月、10月まで残暑・・・
あ、あんまりネガティブなこと書いてるとダメですね!
というか、私は暑さはずーっと続いてほしいのです!
ビールが美味い(笑)

こんな時、涼しい電車の中で文章を書いていると、意外とはかどりますね(^^)

今回も患者さんの治療をしていて、新たな気づきがありましたので、報告させていただきたいと思います!


釣りで腰を痛めた女性が来院



先日、50代の女性が左腰背部痛を訴えて来院されました。

よくお話を伺ってみると、

「約1ヶ月前に釣りをしていて左の腰を痛めました。
その日はかなりの大漁で、竿を持つ左手にかなり負担がかかっている感じはありました。手だけではそのうち支えきれなくなり、身体をくねらせたり、腰をひねったりして、長時間辛さを我慢しなくちゃいけなかったんです。
釣りを終えたその日はなんともなかったんですが、次の日から生涯初めての腰痛になってしまって・・・
慌ててお伺いしたんです。」

とのことでした。

まずは動きの確認と、全身の触診!

すると明らかに筋肉が張っていて、少し指圧を加えただけで顕著な痛みを伴う場所がありました。

それは痛めた左腰とは反対の
「右足のふくらはぎ」でした。

この時、私は「あーなるほど!」と、一つの筋膜のラインが頭に浮かびました。

それは「ファンクショナル・ライン」
という筋膜です。


ファンクショナル・ラインとは


ここで症例紹介の途中ですが、ファンクショナル・ラインという筋膜について簡単に説明したいと思います。

ファンクショナル・ラインは
前方と後方、の2つに分かれます。

上の図でいうと、左側が
「後方ファンクショナル・ライン」であり、今回の症例の重要なポイントとなります。

後方ファンクショナル・ラインは

広背筋から始まり、胸腰筋膜を介して反対側の大臀筋へ連結し、大腿四頭筋の一つである外側広筋から膝関節下へと繋がっていきます。

今回の症例は、
釣りで左手を酷使した際に、左腰(左広背筋)へストレスがかかり、筋膜が引っ張られた際に、反対側の右脚にも影響が出たと考えられます。


症例続き


症例紹介に戻ります!

治療では右ふくらはぎのリリースを中心に行い、骨盤の歪みの左右差を整えると左腰の痛みが8割減。
笑顔でスッキリ帰られました。

しかし釣りで腰を痛めたこの女性。
今まで腰痛の経験がなく、治療においてもスムーズに痛みが軽減したことから軽度の腰痛かと安心していました。しかし詳しく問診を進めていくと、20年近くテニスをやっていたとのこと。

後方ファンクショナルラインは、構成される筋肉からも予想される通り、身体の強い回旋力に関わる筋膜です。

テニスはご存知の通り、強い体幹の回旋を伴うスポーツですので、知らずのうちに後方ファンクショナルラインにストレスがかかり、歪んでいたのかもしれません。
そして今回の釣りで、ついに身体が悲鳴をあげた!という可能性も否定できません。

歪んでいたかもしれない期間を考慮すると、今回の治療だけで満足いく結果は得られないかもしれません。
身体に負担がかかっている期間が長ければ長いほど、治療の期間が延びる可能性があります。
そこは注意深く経過を追う必要性を感じました。

患者さんの身体の歴史を知るためにも、やはり詳しい問診は重要ですね(^^)


まとめ



今回の症例を通じ、
腰の痛みがある部位とは、反対側の足にストレスが出ることがある!
ということを、さらに実感することができました。

特に身体の回旋を伴うスポーツ
野球、サッカー、テニス、ゴルフ、ボクシング(ほとんどのスポーツが当てはまりますね!)
において腰痛が出た場合は、痛みがある部位と反対側の足に注目してみてください!

ファンクショナルラインにストレスがかかっている可能性がありますよ!


本日もブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。