重心移動だけで腰痛が改善した症例


皆さん、こんにちは!お元気ですか??
いかがお過ごしでしょうか??

私は最近、子供達とプールに行く機会が多いのですが、
一緒に子供になって、水中で追いかけっこをしたり、プロレスごっこをするのはとても楽しいですね♩

楽しさを味わうことで身体も緩みやすくなり、「整ったなー!」と感じやすくなります。

まあ、ただ疲弊して帰ることになる日もあるのですが・・・(笑)

それにしても子供たちの成長は早いです!
つい先月まで浮き輪につかまってた息子が、浮き輪なしで少し泳げるようになったり。
それも誰に言われた訳ではなく、自分からチャレンジする!行動に移す!

大人ってなかなかチャレンジしできなくなってきますし、思考が入ってしまい即座に行動に移すのが難しくなったりしますよね

なので子供の成長に刺激を受け、「また頑張ろう!」と思う今日この頃です(^^)

また前置きが長くなってしまいました・・・
本題に入ります!

本日は
「重心移動だけで腰痛が改善した症例」
をご紹介したいと思います。

タイトルだけ見ても
「さっぱりわからん?」
という人が大多数だと思います。

まずは
「重心移動の法則」
から説明していきたいと思います。


重心移動の法則



当院でメインで用いている
「操体法」には
治療テクニックだけでなく、

身体にとって自然で無理のない使い方とはなにか、また
身体が安定するにはどこに力を置き、どこを意識するべきか
など、

治療者自身も身体を整えていく
という考えが重要視されています。

その考えの中で1つ
「重心移動の法則」
というものがあります。


体幹の動きは大きく分けて
「6つ」あります。

前屈後屈、
左右側屈、
左右回旋

 です。

この動きの際、身体の重心移動が伴います。
 
前屈の際は
骨盤が後ろへ移動し、重心は踵の方へ

後屈の際は
骨盤が前方へ移動し、重心はつま先側へ

右側屈の際は
骨盤は左方へ移動し、重心は左足へ

左側屈の際は
骨盤は右方へ移動し、重心は右足へ

右回旋の場合は
回旋と同じ側、右足に重心が乗ります

左回旋の場合も
回旋と同じ側、左足に重心が乗る

というのが、正しく身体に無理のない
身体の使い方の基本です(^^)

(回旋以外は、どの動きも倒す方と反対側に重心が乗ります)

文章だけでは分かりづらいので、
写真で説明しましょう!




準備中です(笑)


ラジオ体操の動きは間違っている!



上記の説明と写真で重心移動の法則は理解していただけたかと思います。

身体に負担のないら動き方の基本であり、
骨盤や下肢重心の正しい動きを伴わない動作と、
正しい動作とを比べてみてください
(例えば、右側屈であれば骨盤は左側に移動し、左足荷重となるが、
骨盤を左側に移動せず、荷重は右足へ)

腰にかかる負担や、動きの窮屈さの違いは歴然ですよね!?

この動きができていないプロの治療家であったり、
スポーツ選手が本当に多いです。

この動きを助言しただけで、
治療家であれば
「楽に施術できるようになった」とか、

スポーツ選手であれば、
「腰を痛めなくなった」など
嬉しい報告が聞かれることが多いです(^^)


ちなみに国民的体操
「ラジオ体操」
のお姉さんの動きかた、
間違ってます(笑)


特に側屈が気になります。

側屈の際、骨盤が曲げる方と反対側に動いてないんですね。
そのせいで、反対側の足にも体重が乗っていません。

しかもラジオ体操って、
意外と動きが早いので、

反動をつけて行うと、腰や背中など
身体を痛める可能性ありますので、

是非「重心移動の法則」
を取り入れて体操してみて下さいね!


↑の写真は間違った側屈

本来、左に側屈する際は右足に体重を乗せるが、
上の写真は左足に乗ってしまっている

骨盤も、本来は右側に移動するはずだが、骨盤の動きが伴っていない



症例紹介



「重心移動の法則」の説明に熱を入れすぎてしまいました・・・。

この項では実際に
「重心移動の法則」によって腰痛が軽減した症例をご紹介いたします。


症例は30台女性。
主訴は左腰の痛み。
飲食店のキッチンで働いており、
長時間の立つ姿勢で腰の痛みが増強するとのこと。

以前左股関節を痛めたことがあるらしく、
良く観察してすると、

立つ姿勢が常に右足荷重。
そのため少し左側に体幹側屈している。

左足に荷重しない癖がついていたと思われます。
でももう左足荷重で股関節が痛むことはない様子。

左側に体幹側屈しているということは、
左側の脇腹中心に縮んでいるということ。

体幹側屈の検査を行う。

常に右足荷重だったので、
もちろん左側屈の方が「楽」とのこと。

次に反対側の右側屈を検査。
左側屈より楽ではないが、
縮んでいた左脇腹が伸びて気持ち良い!
とのこと。

ここで操体法の大原則の話。

操体法は基本「楽な方」「気持ち良い法則」に動かしていく法則がありますが、
一番大切なのは

「その動きに快感覚があるかどうか」

ということ。

「快感覚」とは身体が本当に求めている動き、と操体法では捉えています。

そのため、当症例にも

「左脇腹が気持ち良く伸びるように、左足に体重かけながら、無理ない範囲で右に身体倒して伸びてみて〜」

と声かけして、
気持ち良く右側屈を行なってもらいました。

結果、左腰の痛みほぼ消失。

セルフケアでも身体の右側屈を続けていただくよう助言。

長時間の立ち仕事でも腰痛は発症せず、快適にお仕事できるようになったようです(^^)

本当嬉しく思います!


まとめ



・普段から重心移動を意識するだけで、身体に負担をかけにくく、楽に生活できる場面が増える。

・重心移動の法則に則って生活、できていたとしても、その動きが左右どちらかに偏っていないか注意。
偏りが進行すると歪みを生じる。

・操体法の大原則は
「気持ち良い方、楽な方に動けば身体は整う」とあるが、
多少キツイ側の動きでも、そこに快感覚があるか(筋肉が伸びて気持ち良い感じ、など)評価し、
快感覚に従った方が効果が歴然である場合かある。


わからないことがあれば、気軽に当院へご相談下さい。

本日もブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。